ペット可を検討する(猫編)

ペット可といえば「小型犬1匹のみ」という条件が多いですが、実は空前の猫ブームが到来しているのをご存知でしょうか。平成28年の「全国犬猫飼育数調査」によると犬は987万8千頭、猫は984幡7千頭とほとんど差がありません。猫が犬を抜くのも時間の問題と言われています。

何故、猫の飼育は嫌われるのか?

犬と猫の飼育数が同じなのに賃貸のペット可物件は「犬だけ」が多いということは、猫はどこで飼われているのでしょうか?現実に賃貸住宅で「猫OK」にするにはハードルが高いのは事実で、こっそり猫を飼われて痛い目に遭った大家さんの話もよく聞きます。猫不可の理由として一番に挙げられるのは、爪とぎで室内が傷つけられることです。壁紙だけならまだ良いですが、その下のボードやドアなどの建具や柱など簡単に修理が出来ない部分ひっかかれてしまうと、お部屋の価値が落ちてしまいます。一度このような目に遭うと、「もう二度と猫飼育は許可しない」と言う大家さんも少なくありません。二つ目の理由は独特の匂いです。発情期の猫のオシッコはかなりの臭いですので、室内が臭くなります。それ以外の理由としては、猫はいつの間にか増えて発情期の鳴き声がうるさいことがあげられます。このように不安のある猫飼育ですが、猫が犬より多くなるであろうこれからの時代に、猫を飼いたいというニーズが増えるのも事実でしょう。猫は犬と違って散歩の必要がなく、吠えることもなく、単身者や共働き世帯でも飼いやすいので、その理由からも、今後ますます猫飼育が増えていくと思われます。

「猫の飼育可物件」の工夫とは

最近では「猫OK」のリノベーション賃貸住宅も増えていますので、それらの物件で行われている工夫を調べてみることにしましょう。まずは、引っかかれてしまうことの多い壁紙は傷のつきにくい強化クロスを採用している物件が多いようです。腰壁風にして、下側の、被害が大きい分????ンだけ張り替えることが出来るようにして例も有ります。臭い対策は猫用のトイレを置く場所を作り、小さな換気扇を付けて、さらに借主に猫のトイレ掃除をマメにしてもらったり、猫の去勢を条件にオシッコの臭いを軽減する方法もあるそうです。去勢をすると、あの独特の鳴き声も軽減されるそうです。また、猫自身のストレスを軽減すれば余分な場所での爪とぎなどの悪戯は減っていくそうで、猫の習性に合わせて、猫が喜ぶ設備をつけている物件も多くなっています。猫は高いところが好きなので壁にキャットウォークを付けたり、飛び降りた時や走った時に滑らないように床材をザラつきのあるフロアタイルにしたり、飼い主が留守中でも部屋を行き来できるように、扉に潜り戸を付けている物件が増えています。このような努力や工夫を知ってみると、猫が増えているから「猫飼育OKにしよう」という単純な結論では「選ばれる賃貸住宅」にはなりません。今の賃貸物件に現実的に取り入れることが可能かどうかを検討してみることは無駄ではないと思いますが、「猫OK」に踏み切るなら可能な限りの「猫に喜ばれる工夫」が欲しいと思います。反対に「やはり猫は禁止にしよう」ということなら、「内緒で飼われる」ことのないように気を付ける必要があります。なんといっても「どこで飼われているか分からない」のですから。いずれにしても、時代と共に借主さんのニーズが変化していますので、いつも新しい情報をインプットしておく必要がありますね。