退去する学生について

今回は管理スタッフが、入退去シーズンに気を付けている引っ越しトラブルについて書かせて頂きます。入居者様が退去する理由は、転勤・結婚・物件購入等と様々ですが、学生入居者さんが卒業で退去する時は特に注意が必要です。学生入居者さんの場合、卒業後の就職先が決まると、通勤に便利な物件へ移ろうとしますが、「就職先が決まっても配属先が判明するまで引っ越しできない」という理由で、退去が3月下旬ギリギリまでずれ込むことがあります。また引っ越し先が決まった場合でも、先方も同じような理由で前の入居者さんが引っ越し先へ移動してくれなくて、まるで「玉突き衝突的な退去渋滞」を発生させることがあります。この問題を解決させる為には、入居時に「3月前半で契約終了」という条件を適用するのが理想ですが、学生の入れ替わりが多い物件に関しては、例えば「3月10日までに退去する場合は3月の日割り家賃を免除する」等、協力をお願いするというアイデアを活用しています。比較的工事が短期で終わる1R物件でも、リフォームが混み合う時期ですので、少しでも退去が遅れるとスムーズな入居に差し支えるのです。

このシーズンにはもう一つの戦いがあります。引っ越すときは誰でも「処分したいゴミ」が大量に出るものですが、それがゴミ置き場に山積みとなってしまうことがあるのです。繁忙期の真っ只中に、他の入居者さまから「ゴミが出せない!」という苦情が来るのは管理会社としても避けたいのですが、退去するご当人は「最後なので仕方がない。ゴメンナサイ」という程度の感覚だったりします。管理する側として同じことを繰り返さないように念入りなお願いをするのですが、こういう経験から解約連絡を受けた際の対応を強化しています。

まず、退去することが決まったら、ゴミは計画的に処分して、一度に大量のゴミを出さないようにお願いします。特に粗大ゴミは、事前に回収の予約をして、退去前日までに撤去を完了しておくことを強く説明します。それでも若い学生さんですから「計画的に」と言っても難しいので、「この注意が守れないでゴミ置き場に引っ越しゴミが残置された場合は撤去費用が請求されます」と釘を刺しています。これらは電話で解約を受け付けたときに説明しますが、しっかりとメモなどをとって頂ける方は少ないので、解約連絡をしてきた直後に書面で伝えることにしています。

このように念を入れてお願いしても、それにも関わらずやらかしてくれる学生入居者さんが稀にいます。数年前に解約立会いに行ったときに、こんなやり取りがありました。

A「何ですか、このゴミの山は?」

学生「昨日から徹夜して頑張って部屋のゴミを出したんですよ」

A「そうではなくて、エントランスに置いちゃダメですよ!」

学生「だって、ゴミ置き場に大量に出すなって言われたから」

まるで漫才のような会話ですが、学生さんの中には突飛な発想をする人がいるものです。友達に手伝ってもらって近日中に撤去するとの話でしたが、当方にて処分して請求することにしました。この事件以降は、解約時の注意文章に「共用部分や敷地内にゴミを残置しないこと」が追加されました。

「立つ鳥跡を濁さず」という教訓を大学で教わっていても、現実には「立つ学生は跡を濁す」という事態が多く起こりましたが、ここ数年は大きな残置もなく注意文書の効き目を感じています。今回は、解約時の引っ越しトラブルについて紹介しましたが、新しい入居者様を迎える繁忙期をトラブルで忙しくさせない努力が健全な賃貸経営へと繋がっています。